またまたCloudFrontの話題です。
ついにCloudFrontがIPv6対応になりました。
概要
なかなか普及が進まないIPv6ですが、CloudFrontにてIPv6対応されることでIPv4 to IPv6ゲートウェイにすることができ、既存のWebシステムをそのままIPv6対応にすることができます。
素晴らしい・・・ 楽すぎです。有難いです。
CloudFrontの設定方法は上記リンクが詳しいので割愛します。
基本的にCloudFront設定のIPv6対応にチェックを入れるだけです。(zone apexのサイトの場合はRoute53にてAAAAレコード追加も併せて実施してください)
動作確認
当サイトがIPv6対応になったとしても、動作確認はどうしようと考えていたら、ありました。
モバイルルータで契約している回線がIIJmioなので、IPv6でのサービスが提供されていました。
さすがIIJさんです。早速確認してみます。
モバイルルータ(HW-02G)の設定変更
モバイルルータをIPv6接続に設定変更します。なお、IPv4とのデュアルスタック接続(両接続)にも設定できるのですが、動作確認の切り分けがしやすいよう、v6 Onlyの設定としてみます。
ルータの管理画面にログイン、プロバイダ設定からIPv6用設定を追加します。
本機種では液晶画面からAPN設定は容易に変更できるため、IPv4用の設定を残したまま、IPv6の設定を追加することが望ましいと思います。
ルータの再起動後、WANアドレスとしてIPv6アドレスが取得できたことを確認しました。
PCの設定変更
続けてPCの設定も変更しておきます。
検証のため、NICのプロパティからIPv4のチェックを外し、IPv6のみ有効に設定します。
PCにIPv6アドレスが付与されたことを確認しました。
IIJmioサイトにアクセスし、IPv6経由で接続できていることを確認しました。
当サイトの表示結果
発表から約1カ月を経てついに東京リージョンでの対応が行われたようで、本日(2016/11/21)、当サイトもIPv6経由で参照できることを確認しました。
トレースを実施、IPv6インターネットを経由していることを確認しました。
所感
今回IPv6インターネットの試験を行いましたが、IPv6 Onlyの接続ではGoogle検索からリンクをクリックしても軒並み接続できない状態でした。学生時代(1994~1995)頃、コンピュータ教室から初めてMosaicブラウザを起動した時に主要サイトしか閲覧できなかった記憶が蘇りましたよ。
IPv4のアドレス枯渇とv6への移行については20世紀のうちから叫ばれていました。
その後v4アドレスを節約し利用する技術の進歩により何とか今まで長らえてきたわけですが、ついに枯渇の日は近づいているようで、やっと移行の機運が上昇しているように感じられます。
PCやスマホ等、デバイスの対応は概ね終わって居ることは今回の検証で理解できましたので、あとはプロバイダ側の対応となりますね。来春目途にサーバもIPv4/v6デュアルスタック対応をしたいと思っています。
そんな過渡期の現在ではありますが、CloudFront CDNを経由すれば容易に(コストをかけず)v6対応できることは有難いことです。どしどし使っていきましょう。
コメント