こんにちは。
前回の記事で、私のPCではMOディスクが読めますよ…とお話ししましたが、その続きを書きたいと思います。
光磁気ディスクの思い出
私が初めてMOドライブを買ったのはだいぶ古く、1995年初頭でした。
なんとWindows95登場前ですので、当時はPC-9801でMS-DOSベースのPCを利用していました。
当時は大学生で通学時にフロッピーディスクでデータを持ち運んでおりましたが、フロッピーディスクの1.44MBでは容量的に心許なくMOを導入した経緯でした。
なお思い入れが深いのは、当時通学していた大学にて光磁気記録の研究を行っていた教授がおり、その先生の授業を受けたことに影響しているかも知れません。
購入したMOドライブは、当時出はじめの230MBディスクが利用できるものでしたが、なんと当時の私のPCのHDDが200MB!であったので、MOディスク1枚の方が容量が大きく驚いたものです。
また、なんとPC-9801ではMOディスクから(MS-DOSで)ブートでき、そのためゲーム用、開発用など用途別のブートディスクを設けて便利に利用していました。
1996年初頭にWindows95を導入し始めた後は外付けドライブとして引き続き活用し、友人宅に訪問する際のデータの持ち運び手段として等、引き続き活用しておりました。
その後は保存先にHDDやCD-R等を用いることが増えたため出番は減りましたが、当時のデータを中心に長期保存用の外部記録媒体として長らく使っていたというわけです。
2003年頃にはGIGAMO(1.3GB)のドライブを導入し、それが壊れた後はオークション等で購入した中古ドライブでアクセスできる環境を長らく維持できています。
光磁気記録はその特性上、堅牢性が非常に高いと言われています。
未だにこれに勝る堅牢性を持つ外部記録媒体は無いと個人的には考えています。
が、さすがにアクセス速度やデータ容量の面では厳しくなりましたね。
現代のPCでMOディスクにアクセスするためには
私のデスクトップPCではMOドライブを内蔵しています。
GIGAMO(1.3GB)までアクセス可能なものという条件ですと、MOドライブユニットの最終型番は富士通のMCP3130だと思われます。(2006年頃製造)
MCP3130にはインタフェース毎にUSB接続版(MCP3130UB)、SCSIインタフェース版(MCP3130SS)、ATAPI版(MCP3130AP)がありますが、私が愛用しているのはATAPI版となります。
2020年頃まではオークションでよく出回っておりました。
PCのマザーボードにおいてパラレルATA(IDE)の端子が無くなって久しいですね。
2017年頃?までに登場したマザーボードにおいてはSATA-IDE変換アダプタを用いてSATAドライブとして認識できておりましたが、IDEモードの廃止されAHCIモードのみとなったため、変換アダプタを利用しての接続はできなくなった模様です(認識できない)
その場合は、IDE増設カードを用いて接続することとなります。
変換アダプタ経由でIDEケーブルで繋ぐと、無事認識され
ドライブとして出てきます。
20年以上前のディスクにこうしてアクセスできることにロマンを感じるのは私だけでしょうか??
移行の記録
とはいえ収納にかさばることもあり、主に230MBのディスク50枚程度をデータ移行することにしました。
(※当時のデータで必要なものは、ほとんどありませんでしたが・・・)
ドライブが健在なうちに・・・ね。
四半世紀前のMOなので、1990年代のタイムスタンプがいっぱい。
まだ生まれていない・・・という方も多くいらっしゃるかもしれませんね。
50枚程度を処理しましたが、エラーで読めなかったのは3枚。
MOの堅牢性を十分に証明したと感じています。
そして移行先は外付HDDとコンパクトフラッシュ。
MO 50枚全部でも容量は5GB程度・・・8GBのCFに十分収まってしまったのでした。
まぁ、そんなものでしょう。
最後に
長年の懸案であったMOからの重要な?データの移行は完了して安堵しているところではありますが、やっぱりMOの堅牢性は、重要データのアーカイブ・バックアップ用途としては便利なんですよね。
まだしばらくの間、ドライブが生きている限りはしばらく使っていこうと思います。
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