こんにちは、なんかつくろうの会の木澤です。
ありがたいことに、私は今年2回の海外出張の機会をいただきました。
これを機に、海外でも利用できるように通信プランの見直しを行いましたので紹介したいと思います。
先に結論
- 万人向けにはahamoがいいと思う
- ライトユーザー向けには楽天モバイルもお勧め
- 現地で利用できるeSIMを契約するのもいいぞ
海外渡航における通信環境の重要性が増している
私は5年ぶりの海外渡航となりました。その際は AT&TのGoPhone(プリペイド)をiPhone6で利用し快適に利用できたことについては、当時の記事でまとめています。
今年はアメリカのシアトル(9月)、ラスベガス(11月)へ出張する機会をいただきました。
5年ぶりの海外渡航となったのですが、そのころと比べて通信環境の重要性が増していると感じました。
国内と同様、海外でも店頭でスマホアプリを見るするようなシチュエーションがあったり、海外から日本に帰国する際も事前にコロナワクチン接種証明書アプリやVisit Japan Webでの事前手続きが推奨されていたりと、常にスマートフォンを持ち運んでいることが前提の社会になってきたと感じます。
タイムリーにスマートフォンを利用できないと大変不便に感じることになるかと思います。
従来、海外渡航の際にはモバイルWiFiルータのレンタルが一般的でした。もちろん今でもそれでもいいのですが、混雑する場所ではWiFiの通信環境が悪化することもあり、スマートフォン自体で通信を利用できることが望ましいと感じます。
海外渡航に便利な通信プラン
以下の3つが最近よく聞かれるかなーということでご紹介しておきます。
NTTドコモ – ahamo
NTTドコモのahamoでは、契約容量(20GB)の中で海外で利用することが可能です。
(大盛りオプションを契約した場合でも20GBまで)
留意点としては、連続利用できるのは15日間までということが挙げられます。
海外ローミングを開始してから15日間経過後の日本時間0時以降は、通信速度が128kbに制限されますので、中長期の滞在の場合は注意しましょう。
楽天モバイル – Rakuten Unlimited
楽天モバイルのRakuten Unlimitedでは、海外で2GB/月まで利用することができます。
~3GB/月の980円(税抜)でも、海外で2GB/月まで使えるのは大変お得です。
(なお、海外利用分も契約容量を消費します)
渡航期間にも依りますがこれでも十分な方は多いのではないでしょうか。
なお、Rakuten Unlimitedの通話アプリ(Rakuten Link)を用いれば、データ通信経由で海外渡航中にも日本国内の電話の受発信が行うことができるのも大きなメリットかと思います。
トラベラーeSIMを契約する
eSIM対応のスマートフォンをお持ちであれば、現地でのみ利用できるeSIMを契約するのもアリかと思います。(データ通信のみ)
iPhoneをご利用の方であれば、ソラコムさんが提供しているsoracomobileがあります。
あいにく私はAndroidユーザでsoracomobileは利用できないため、airaloを利用してみました。
(詳細は後述します)
私の検討事例を紹介
冒頭に述べた通り、私はアメリカでも利用できることを前提に通信プランの見直しを行いました。
スマートフォンの機種変更も絡めて解りにくいので図解します。
~2022/6までの構成
メインのスマートフォンでは2017年よりUQmobileを契約して利用しています。そういえば5年前のMNPの経緯も記事にしておりました。
またタブレットに楽天モバイル(Rakuten Unlimited)、そしてPC外出時の利用用途のため、IIJmioギガプランのSIMを挿入したモバイルルーターを利用しております。2020年にRakuten Unlimitedがサービス開始した際に、メイン回線をMNPすべきか、それとも新規契約するか大いに悩んだのですが、さすがにメイン回線をMNPする踏ん切りはできずこの構成となりました。
なおIIJmioではキャンペーンが適用されて1GB増量の恩恵を受けられています。
step1. スマートフォンの新調(2022/6)
6月にスマートフォンを新調しました(OPPO Reno7 A)
物理+eSIMでのデュアルSIM対応となりましたので、回線冗長化をすべくIIJmioのギガプランeSIM契約を追加、モバイルルータと合わせて5GBまで利用できるようになりました。
なお直後にauの通信障害が発生、音声回線では影響を受けましたがデータ通信においては難を逃れることができました。
ただし正直、スマートフォンでのデータ通信容量は「持て余す」、という状況になりました。
step2. 初回アメリカ渡航に向けての変更(2022/9)
2017年にアメリカ渡航したときはUQmobileでは海外ローミングのサービスが存在せず、別途AT&TのGoPhone(プリペイド)を契約したわけですが、今ではauの世界データ定額はUQmobileでも利用可能です。
最初はこれを使う気満々でいたのですが、いや待てよ?と。
490円/日 x 5日間、更に通信容量(3GB)の中から消費、、コスパの面では微妙だなと。
ということで楽天モバイル(Rakuten Unlimited)のSIMを使えば追加負担なしでアメリカでもデータ通信が使えるな、と判断して 楽天のSIMをeSIMに交換しスマートフォンに投入しました。
結局この判断は正しく、アメリカでも問題なく利用することができました。
step3. 帰国後に回線を整理(2022/10)
step1変更後にて「容量を持て余す」こと、step2にてアメリカ利用で問題なく利用できたことから、回線の整理を行うこととしました。
メインのUQmobileをRakuten UnlimitedにMNPし、サブ回線として投入していたRakuten UnlimitedのeSIMを解約、タブレットには別途povo2.0の契約を行いました。
これによりスマートフォンではRakuten Unlimited+IIJmioの構成で落ち着きました。
Rakuten Unlimitedでは海外利用分を含めて3GBまでで980円/月(税抜)、IIJmioはデータ通信のみですがモバイルルーターでの利用分と合わせて5GBで800円/月(税抜)となっており、データ残容量の管理は必要なものの「ちょうどいいな」と感じています。
step4. 2回目の渡航に向けて(2022/11)
9月の渡航の際、Rakuten Unlimitedの利用に関しては特に大きな問題はなかったものの、通信が日本を経由することで遅延が大きいからか通信速度に若干難があるようにも感じられました(詳細未検証)
そのため、11月の渡航の際には現地で使えるeSIMを契約したいと考え、airaloを契約しました。
airaloはトラベラーSIMとして定評があり、私は3GB/30日($11)の購入を行いました。
アプリをインストール、購入手続きを行いeSIMをインストール、非常に簡単に手続きできました。
通信状況の実際
こちらは9月に渡航した際に取得したもの。何の手続きもなしに楽天モバイルのeSIMでデータ通信できています。
ローミング先はAT&Tですが、ネットワーク名の表示はまさかの「Rakuten」のまま。これは基地局の仮想化の恩恵なのでしょうか?
現在掴んでいるバンドを把握できる、Network Cell Infoで見るとこんな感じで、確かにネットワーク名はRakuten。それとSIM1(UQmobile)はVerizonの表示になっていますが、ローミング先はこちらもAT&Tのはずです。
11月は、Rakuten+airaloのDualSIM構成で渡米した際に再度確認したもの。
airaloのT-MobileとRakutenが両方見えています。
airaloについてはSpeedTestもしてみましたが、良好かと。
今回の渡米はAiraloのeSIM使っているんですが、T-Mobile回線だけあって電波状態良ければ伸びるね。 pic.twitter.com/vOCaqEhohc
— t.kizawa (@kizawa2020) November 30, 2022
最後にairaloアプリの表示をご紹介するとこんな感じで。
11月の渡米は6日間滞在しており、結構ヘビーに利用したのですが合計で1.7GB程の消費でした。
おそらく来年以降もこのあたりのトレンドはコロコロ変わるのかな、と思います。
来年も海外渡航できるといいなと思って締めくくりたいと思います。
だいぶ早いですが、皆様良いお年を。
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