IIJmio タイプAの記事を書いて2カ月余り、ユーザ数が増えてきたからなのかドコモ回線と差は無くなってきているように感じられます。(昼休みには特に利用していないので) 特段ストレスが溜まる状況ではありませんが、速いに越したことはありません。
世間ではY!MobileとUQMobileのサブブランドが破竹の勢いで、大手キャリアの資本が入っている両社は不公平ではないかとか言われていますが、逆に言えば安くて高品質の回線が利用できるのであればユーザにとっては有難いことではあります。
そんなこともありUQMobileを契約しましたので、一時的にau、UQMobile、IIJmioタイプAの3契約が揃いました。せっかくなので比較してみたいと思います。(今月中には整理するつもりですが)
SIMカード
UQMobile | IIJmioタイプA |
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発行されるSIMカードからして違いますね。
こちらで言及のある、au MVNO SIMとau MVNO SIM(VoLTE)の違いなのかもしれません。
端末の認識状態からでの推測では、auのSIM(iPhone契約)とUQMobileのSIMは近しいように感じられました。
通常時の速度
各社の差は有線系にあると考えられますので、公平に比較するため速度が比較的出るであろうWiMAX2+(BAND41)が恒常的に利用できる場所にて測定を行いました。
測定日 :2017年7月8日 18:35~45
測定機種:ZenPad Z370KL
ソフトウェア:Network Analyzer Pro
au回線 | UQMobile | IIJmioタイプA |
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下り 51.9Mbps 上り 7.64Mbps |
下り 39.3Mbps 上り 6.19Mbps |
下り 19.9Mbps 上り 7.63Mbps |
auの速度は流石といった感じです。
感度が良い状態であれば100Mbps近くまで行くであろうと思われます。
UQは若干下がる数値となりましたが、au回線と遜色ない数値と言えます。
IIJmioタイプAの速度も通常利用には全く問題ないでしょう。
昼休みの速度
公平を期するため同じ場所にて、平日昼休みでの測定を行いました。
測定日 :2017年7月10日 12:45~55頃
測定機種:ZenPad Z370KL
ソフトウェア:Network Analyzer Pro
au回線 | UQMobile | IIJmioタイプA |
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下り 16.4Mbps 上り 3.79Mbps |
下り 16.8Mbps 上り 5.90Mbps |
下り 0.79Mbps 上り 0.15Mbps |
UQMobileはauと同程度の速度が出るとの結果となりました。
(むしろauよりも安定しているのではないか?と思われました)
IIJmioタイプAは数値のみを評価すれば厳しい結果になりました。
Web閲覧やSNSの利用程度であれば問題ないと思いますが、動画閲覧等には厳しいかと思います。
低速モード時の動作
今回、UQMobileはタブレット用にデータ高速プラン(3GB/月)で契約していますので、低速モード時の速度はUQMobile/IIJmioタイプAとも同じ200Kbpsとなります。
ただしIIJmioにはバースト転送の機能があり、低速モード時にも通信開始から75KBまでの範囲で速度無制限で通信が可能です。これによりWeb閲覧やSNS利用(Twitterのタイムライン更新など)で体感速度を向上することが可能です。
UQMobile | IIJmioタイプA |
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確かにIIJmioタイプAでは時折数値が上昇することが確認できました。
また上記計測値では現れませんが、確かにWeb閲覧やSNS利用時の体感速度に違いがあると感じられます。頑張りが感じられます。
まとめ
やはりUQMobileは品質いいな、といったところですね。MVNO各社から不満が出ていることもうなづけます。価格がほぼ同じ(3GB/月のプランでUQMobile:\980、IIJmio:\900)というところが更に驚異かと思います。
なおUQMobileではデータ専用で3GB/月を超えるプランはありませんので(チャージするしかない)、この中で収まる方向けにはUQMobileが推奨できると思われます。
IIJmioは前回書いたように、タイプD(ドコモ回線)とデータシェアできること、プランによっては10GB、10回線までデータシェアできること等メリットがありますので、個人で複数回線を持つ場合や家族でパケット通信量をシェアする際などにはメリットが出ると思います。
いちユーザとしては安くて高速な回線が利用できることは有難いと感じますが、MVNO間の健全な競争も期待したいと思います。
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