みなさんこんばんは。SORACOM UG運営スタッフの木澤です。
SORACOM UG運営には昨年より参加しておりますが、今年はコロナ渦においてオンライン配信担当として関わることが多い1年になりました。
とはいえ、実はYouTube配信やOBS Studioを触りだしたのは今年になってからの話でして・・・
ここ1年の進歩…? を振り返りたいと思います。また、2020年の総決算として先日12/19に行われました、SORACOM UG Explorer 2020の配信構成についても書きたいと思います。
いままでの経緯
配信に関わるきっかけ
私は仲間と一緒に、社内の同好会を立ち上げています。従来より月に1回の活動日を設定して集まっておりましたが、コロナ渦においてこの活動もオンラインへの移行を余儀なくされました。
そんな中、活動の様子をアーカイブに残すことや、外部に公開し広く参加者を募る目的から、YouTubeでの配信ができないかと考えたことがきっかけです。OBS Studioが定番であることを知り、4月の活動日に実験的にテスト配信を行うことができました。
5月 SORACOM UG Tokyo Online #15 開催
そんな中で話の企画に上がったのが、SORACOM UG Tokyo Online #15。
2月に行われた #14 では会場での開催でしたが、緊急事態宣言下においてオンラインに切り替えての配信となりました。
東京の運営スタッフで主催したためイベント名にTokyoを付与しましたが、全国から多数の参加をいただき嬉しかったのを覚えています。配信構成は Google Meet⇒OBS⇒YouTubeの構成でしたが、詳細な設定方法については別記事で既にまとめておりますのでご覧下さい。
無事に配信はできたもののいくつかの課題を得ることとなりました
課題1:登壇者へのフィードバックが必要
配信事故を防ぐために登壇者以外の音声ミュートを徹底しておりましたが、それによりご登壇いただいたMAXさん他、複数の方からフィードバックが得られないため「話しにくい」との評価をいただきました。
課題2:質問を得る方法
参加者のアウトプットの場をTwitterに集約するためにYouTube Liveのチャット機能を無効にしたほか、質問の場としてSli.doの掲示板を開設しましたが、YouTubeから画面からSli.doへの誘導が不足していたことにより質問は少なかったですね。
7月 SORACOM Discovery 2020 ナイトイベント
ソラコムさんの年次カンファレンス、SORACOM DiscoveryのナイトイベントをUGで企画することになり携わりました。「IoT川柳」や「SORACOMウルトラクイズ」など、ナイトイベントならではの企画を用意して楽しいイベントにできたかと思います。
配信においての最大のハイライトは、何と言っても Discovery本編のYouTube配信をそのまま乗っ取って配信したことですかね。失敗が許されないこともあり、私は(本編イベント中にもかかわらず)開始2時間前から準備に入っておりました。
予定通り乗っ取りには成功し、最大で500名以上の同時視聴者がいらっしゃる状況には運営スタッフもビックリしておりました。またこのイベントでSORACOM UGを知って頂き、その後のイベントにも参加頂いている方も居るようで嬉しい限りです。
配信環境は Amazon Workspaces上に設置したOBS Studioで行いました。また前回の反省を踏まえ、楽屋トークを多めに入れること、またTwitterのタイムラインを入れることで盛りあがりが演出できたのではないかと思います。
課題3:登壇者のカメラ画像が小さい
仕入れ元をGoogle meetにしていたため、登壇者カメラの位置が固定できず、OBSで固定位置のキャプチャができないことに起因しています。
9月 SORACOM UG Online #1
5月のイベントでは東京スタッフで中心に運営しましたが、オンライン配信においては各支部で個別に運営して行う必要はないよね、ということで全国のスタッフが運営に関わり開催することになった記念すべき第1回のイベントとなります。
前回までは meet⇒YouTubeの構成でしたが、この回からは zoom⇒OBS⇒YouTube の構成に変更しています。
zoomではスピーカービューの表示とすることで登壇者カメラ映像を固定できるので、これをキャプチャして別枠でカメラ映像を追加しています。
課題4:スライド非公開時のカメラ挿入
スライドが公開されていることを前提にカメラ映像のキャプチャを固定で行っているため、スライド非公開時には誤った箇所をキャプチャしてしまい表示が正しくない現象が発生しています。カメラ画像なしのシーンも用意すべきと学習しました。
課題5:懇親会への流入が少ない
このイベントでは配信終了後にzoomでの懇親会を企画しておりましたが、参加者が少ないという課題がありました。やはり別途会議に入るのはハードルが高いですよね(わかります
11月 SORACOM UG Online #2
課題5の反省を踏まえ、全面的にzoomでの配信に切り替えました。
私はローカルでの録画、編集、後日のYouTubeへの配信を担当させていただきました。
OBSでの絵作り、Twitterタイムラインの挿入は行わず、登壇スライドとカメラ映像のみですが、コレはコレでありかな?と思わせる仕上がりになっています。思惑通り、懇親会への参加者は増えたのが成果です。
SORACOM UG Explorer 2020
さて前置きが長くなりましたが、2020/12/19に実施されましたSORACOM UG Explorer 2020の配信も担当いたしました。何はともあれ、動画はこちらになります。
オフライン会場からの配信にチャレンジ
今回のイベントは、当初よりオンライン+オフラインのハイブリッド開催を目指して企画されました。
- 東京/北海道/高知/福岡PVの4会場接続
- 会場の音声を中継、かつzoomの音声を会場に中継
- ワークショップも開催
ということで、オンラインのみのイベントと比較し格段に難易度が高い構成でしたが、「コミュニティイベントだし、失敗しても良いよね」と気楽な気持ちで臨んでおります。
なお東京会場の調整は大口さん、私はOBSからのYouTube配信ということで担当いたしました。構成はこんな感じで会場間の接続はzoom、私は会場よりWorkspaces上のOBSを操作し制御を行っておりました。
OBSにおいては「コミュニティ放送部」の皆様の知見をお教え頂き、プログラム進行全てのシーンを用意するのではなく、以下の7シーンのみ用意し臨みました
- 開始前シーン
- zoomギャラリービューのシーン
- zoomスピーカービュー(カメラあり)のシーン
- zoomスピーカービュー(カメラなし)のシーン
- 休憩中シーン
- 終了後シーン
- 突撃!スナックなつみのシーン(笑
プログラム題目の字幕は、テキストファイルから読み込む方式とし、書き換えることで対応しています。
当日の様子
まず私のデスクの様子。
MacbookよりログインしたAmazon Workspaces上でOBS Studioとzoom、Firefox(TweetDesk)、メモ帳を開いて画面合成を行っています。
また別のPC(one-netbook A1)でYouTube管理画面で同時接続数などのチェック、タブレットでYouTube配信状況の確認を行っておりました。
こちらは大口さんのデスク。
ATEM Mini ProとAG06にて音声と画面の制御を行っているようです…
(詳細は大口さんが追って記事を出してくれるかと)
感じた反省点や課題
色々と準備不足な面もあり、細かい失敗が多数ありました。
課題の残るイベントだったかな、と思っています。
課題6:会場参加者とオンライン参加者のギャップ
東京会場ではzoomの音声もしっかり聞こえて非常に良い視聴環境でした。
しかし改めてYouTube配信を見ると、東京会場の音声が小さかったり、拍手の音がかき消されていたり(配信を意識して結構大きめの拍手をしていたのですが)、ドラの音も聞こえなかったりとオンライン参加者からは盛りあがりに欠ける印象を持たれたのではないかと思いました。
これはzoomのノイズキャンセリング機能で消されているのかもしれません。
会場からの配信にあたっては、このあたりの調整も必要そうですね。
課題7:画面合わせに苦労した
上記で7つのシーンを作成したと解説しましたが、実際には東京会場からの発表時においては、資料の投影とカメラ画像が統合されて映像として配信されることとなるため、もう1シーン必要であったようです。
また4会場との結合は当日朝になりリハーサルが不十分であったこともあって、当日アドリブで画面合わせを行うシチュエーションが多かったですね。お見苦しくて失礼しました。
課題8:字幕の書き換えに失敗
プログラムタイトル等の字幕挿入はテキストファイルからの読み込みを選択しましたが、編集後にOBS Studio上での挿入サイズが壊れてしまい表示されなくなる事象が発生しました。発生都度修正しておりましたが、途中からは諦めて、時間及び次のプログラムタイトルの挿入は諦めてしまいました・・・
こちらは原因不明なので、ご存じの方は是非教えて下さい。
最後に
with/afterコロナにおけるコミュニティイベントの開催スタイルの変動はしばらく続きそうな感じでもありますので、今年の反省点を踏まえて2021年のイベント運営にも取り組んでいければと思います。
コメント
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